厚生労働省も、平成16年2月には子どもの健全育成にかかわる「食」の問題を提言し、3月には保育所における食育に関する指針を示しています。
その背景には、食をめぐる子ども自身の変化、親子の関わりと家庭の変化、食環境の変化が指摘されています。

人間形成に最も重要な幼児期を過ごす保育園では、
「食を営む力」を育むという目標のもとに、まず「楽しく食べる子ども」像をかかげています。

このページでは、に関する内容を、随時ご紹介します。

食の安全について

 平成247月に県の主催する講演会で、国の消費者庁消費者安全課の方から、食品中の放射性物質の新たな国の基準値について説明をうけました。この説明によると、基準値がいかに低い値であるかが分かります。
 ベクレル(Bq):放射能の量を表す。
 シーベルト(Sv):人体に与える影響量を表す。
自然放射能による年間線量(世界平均):2.4ミリシーベルト
食品中の放射性物質の規制値は、
100mSvまでは可(生涯はっきりした影響が出ない)
 →年間1mSvまで可(国際機関のガイドライン)

100Bq/kgのセシウム134が検出された飲食物を1kg摂取した場合、0.0019mSv
年間1mSvまで摂取するためには526kg食べる必要がある。
100Bq/kgのセシウム137が検出された飲食物を1kg摂取した場合、0.0013mSv
年間1mSvまで摂取するためには769kg食べる必要がある。

→放射性セシウムの新基準値(一般食品100Bq/kg限度)は、このような値です。

この基準値はどのように決められたのか。

1日2㍑飲むとして10Bq(基準値)×365日=0.1mSv
年間許容線量1mSv0.1mSv=0.9mSv
0.9mSvを食品摂取量の最も多い1318歳男子の摂取量に換算すると(食糧自給率を考慮し、流通する食品の50%がセシウム134に汚染されているものとして、年間食事量1136kg=13.1kg)、120Bq
16歳では1800g食事するとして0.9mSv摂取するには320Bq/kgまで摂取可能という計算になる。ましてや乳児では460Bq/kgという数字になるが、慎重を重ね、一般食品の基準値(摂取限度値)100Bq/kg、乳児用食品50Bq/kgとされた。

これに対し各生協では、

国の基準は外部被爆による影響を全く考慮していないとして、国の基準値の半分以下の値を自主基準としています。

国の基準値

生活クラブの自主基準値 パルシステムの自主基準値

飲料水

10Bq/kg(以下同じ)

10

10

牛乳

50

10

10

乳児用食品

50

10

10

100

10

10

鶏卵・鶏肉・豚肉・牛肉

100

20

25

乳製品

100

50

10

青果・魚介・加工食品

100

50

25

きのこ類

100

100

100

放射能検査の対象範囲

国の検査は、農産物の場合、北海道を除く関東甲信越17都県でモニタリング検査が行われ、結果は厚労省が公表しています。検査対象品目は、過去の検査値が50100Bq/kgを超えた物、乳・牛肉・水産物・国民の摂取量を勘案した主要品目について行われています。

 生活クラブでは、前年度以降の放射能検査結果で自主基準値の1/4以上の値が検出されたことがある品目を「毎週供給直前検査対象品」と位置づけて、供給週直前の日曜日に測定して、自主基準値を超えた場合に確実に感知して供給を止めます。

パルシステムは、畜産物とその加工品については、北海道を除く東日本産(新潟・長野・静岡以東の本州産)を、水産品とその加工品については日本沿岸、近海、淡水産を、乳児用食品については産地を問わずすべてを検査しています。

さらに、検出レポート等で確認する限りでは、きのこやレンコンなどから数Bq/kg検出されることが時折ある程度で、基準値に達するほどの単位のものは見かけません。

このような内容を受け、みいづ保育園では、
青果:園の畑、地元無農薬栽培農家からの直接購入
魚介:魚やきたいさんで、念のため三陸沖・東京湾以外のものを
腐・こんにゃく:地元の内田豆腐店より
その他:生活クラブ、パルシステム、更に無いものはオギノ食糧、地元スーパーから購入
を行っています。園児への提供はご安心していただけると思っております。



和食中心のメニュー
世界の味のうち、日本人の味覚がもっとも多彩といわれます。(日本7味/中国5味/西洋4味※1)それは、どんな副食とも相性のよい米を主食とした食文化の賜です。
日本食ブームが起こっているアメリカでは、もっと穀類と野菜を摂るべきことを勧告しています(※2)
人間の生活行動は、8割が習慣で動いてしまうそうです。味覚の形成期である12歳までに、世界に注目されるほどの和食に慣れ親しむことで、生涯の健康をも保障することにつながります。

※1 佐久総合病院名誉会長 松島松翠氏 講演録
※2 マグガパン・レポート(米国国民栄養問題特別委員会1977年)  では、ガン・心臓病・肥満が多いのは、食事に原因があるとして、以下 のことを勧告
 ・肉類を大幅に減らせ。
 ・砂糖を減らせ。
 ・加工食品はやめよ。
 ・もっと穀類と野菜を摂るべきである。
 以後、アメリカでは日本食ブームが起こっている。

今日園児が食べた献立を展示します



お子さまが園でどんなものを食べたか御覧いただき、お家での献立づくりの参考にしてください。

食品の容器にはプラスチックがよく使われています。持ち帰り用の弁当や惣菜の容器はほとんど例外なくプラスチックです。カップラーメンなどでは沸騰した湯を容器に注ぎますし、買ってきた弁当をそのまま電子レンジで温めることも多いようです。そのため、高温の食品とプラスチック容器が接することになります。プラスチックには添加剤が含まれていることが多く、高温(※1)や酸、油(※2)などによって溶出することがあります。添加剤の中には環境ホルモン作用が疑われるものがあるため、食品容器にプラスチックを使うことには注意が必要です。

※1 発ガン性を持つ環境ホルモン物質ビスフェノールAは、70℃で溶  け出すことが分かっています。
※2 発泡スチロールやカップ麺の容器に用いられるポリスチレンは、  脂溶性で、電子レンジを使用するなど高温にさらされたとき溶出す  るという研究結果が出ています。
  これも発ガン性がある環境ホルモン物質です。
(※1,2とも、竹内久米司・稲津教久共著『経皮毒』日東書院p130.131)

園で使っている食器も、大半を陶磁器製、漆器のものに切り替えました。
(子どもサイズの汁碗)
昔は、子どもの使うものだから「落としても割れない」プラスチック製が便利という発想もありましたが、今は逆に、「落とせば割れる」ということを経験させなければいけないと考えています。そこから食器の扱い、食事のマナーが身をもって理解できるようになります。


また、箸、弁当箱なども、プラスチック製のものが安価で手頃ですが、木製のものも市販されています。木製といっても、箸などはエポキシ樹脂やウレタン、アクリル、ポリエステルなどの合成樹脂で処理してあるものがたくさんあります。無塗装の箸や漆、蜜蝋仕上げのものがベストです。園では漆仕上げの木製箸を使用しています。箸のサイズは14㎝~17㎝の4種類

無塗装といっても、安価な割り箸は危険です。カビが生えないようにホルマリン処理してあるものが大半です。外食時は「マイ箸」を持ち歩くようにしましょう。中国の森林資源の保護にもなります。


は、新鮮で安全なものを提供するために、野菜の一部は自給し、乳製品や一般食材は生活クラブ山梨 (生協) 、パルシステム山梨
から仕入れています。

牛乳について

低温長時間殺菌処理による、牛乳本来の風味と栄養成分を損ねない牛乳のことです。
市販されているほとんどの牛乳は、100度以上数秒間の高温短時間処理されていて、牛乳の味も栄養成分も変化しています。(実は多くの日本人が牛乳の味だと思っているあの味は、高温処理され変質した牛乳の味だったのです!)牛乳が低温処理で品質を確保するためには、牛が健康で、安全な飼料だけを食べている保証が無ければなりません。生活クラブでは、生産者と共同して78年に牛乳工場を設立し、生産過程をしっかり管理した質の高い牛乳を作ることに成功しました。


しかし近年は牛乳を飲むことについて、否定的な意見も聞かれるようになりました。「母乳以外の乳を、大人になっても飲んでいるのは人間だけ。」「砂漠の民族と違って、日本人民族は昔から豊かな食に恵まれてきた。牛乳は外来文化で日本人の体質にはあまり必要ない。」「アトピーやアレルギー、ひいては癌の起因となる。」などといった意見です。みいづ保育園では、管理栄養士さんにも相談し、平成20年度半ばから牛乳を飲む回数を減らし、平成21年度以降は週1回にしています。その分小魚や海藻を多く摂取し、カルシウムを補うようにしています。

脱脂粉乳については、原料となる牛乳、その牛の生育環境が全く見えない、という理由から使用していません。

加工食品や調味料なども、無添加無着色、国産製品がほとんどです。


は保育室の隣にあります。子どもが畑から採ってきた野菜を届けたり、チャボが産んだ卵を届けたり、いい匂いがしてくると子どもがのぞきに行ったりしています。




毎月1回、3時のおやつを手作りしています。
楽しく美味しいメニューを用意しています。

食事の前後に手を合わせて「いただきます」、「ごちそうさま」を大きな声で言えるようにしています。
誰に対して言っているのでしょう。園児には「かみさま、おとうさま、おかあさま、おいしいご飯をありがとう」と、冒頭につけさせておりますが、おいしいご飯は、様々ないのち、人の苦労を経て私たちの口へ届いています。このことを生涯忘れずに、感謝して食事をいただく人になって欲しいと願っています。

園では、食器を個別に持てるものにしています。また、いただきますの前に「きれいなしせいのこころえをどうぞ」「せすじをのばして、おなかはまえに、おしりはうしろに、あごをひいて、きれいなしせい」と唱えることで、自然に意識化を図っています。(H29~)
和食のマナーは、食べる器を手に持つのが基本です。こうすることによって、箸でつまんでから口元へ運ぶ間の距離が縮まり、こぼしたり汁を垂らしたりするリスクが減ります。また、それを危ぶみ、つい口を食器のほうへ近づけがちですが、これによって食事中の姿勢は前屈みになってしまいます。
昔は、床の上へお膳を置いて食事をしていたことを思えば、食器は持たなければ食事ができませんよね。

園では食事の時、これらのマナーを指導しますが、どうかお家でも合わせてご指導いただきますようお願いいたします。


「とーっとっとっとっととととお」


園庭にはチャボが放し飼いにされています。
「とーとととととっ」と呼ぶと寄ってくるので、各々の給食から鳥が食べられるものを考えて、少し残して与えます。
以前は犬もいたのですが。なつかしい写真です。。

社会福祉法人 神苑福祉会 みいづ保育園